8月末総選挙①
選挙の時期に近づくと、昔かじった投票権の地域格差の意見だが高度に政治的な云々という判例を思い出します。そういえば、最高裁判事の国民審査も衆院選挙と同時に行われるんだった。。ひさびさにプレスブログを見たら、「一人一票実現国民会議」なるものが発足したらしいです。設立趣意書曰く「一人一票実現国民会議は、最高裁裁判官の国民審査に際し、民主主義の基盤である「一人一票」に対する最高裁の裁判官の姿勢を統治者である有権者に広く伝えることを狙いとして、各界の賛同者を得て発足いたしました。」。ヘ~。なるほど。で発起人はとみるとそうそうたる方々のお名前が並んでいます。
自分の属する選挙区において、いったい自分の投票権が何人分になっているのかを体感できてなかなか面白い。ちなみに工作員の投票権は約0.7人分でした。笑。
投票権の平等は国政参加の機会均等の確保という観点からはまさに民主主義の根幹をなすもので、「あたりまえ」の世界ではあると思います。不平等を合憲とする、あるいは違憲状態ではあるが高度に政治的な判断がある、ということではないようには思います。一方で、たとえば首都圏に有権者のおそらく1割以上が集中しているから、首都圏中心の政策だけをやればいいんだ、ということにはつながりません。国政参加機会の均等確保の要請と、地域に即した政策実現機会の均等確保の要請のバランスを取るには、世代別議員定数とか地域別議員定数とか、種類株式じゃないけれどいろんな仕組みを組み合わせるしかないのかもしれないとは思います。「選良」の先生方の死活問題に直結するだけに、「様子見」「先送り」あるいは「小手先の繕い」が定着してる感じがしますが、既存枠組がそもそも論で揺らいでいる中で、この問題についての枠組み議論も喫緊の課題のように思います。そういえば、今回の選挙のマニフェストでは誰も取り上げていないのでしょうか。。。今回のリリースにはそういう問題提起の趣旨があるのかもしれません。
同時に行われる最高裁判事国民審査権の行使の機会でもあります。ページの中にはかなり刺激的な記載もあります。引用すると。。
「衆議院選挙と同時に行われる「国民審査」という制度では、最高裁判所の裁判官を信任するかどうかを、有権者ひとりひとりが決定できます。ここで、今の「一票の不平等」を「合憲」と判断している裁判官に対して多くの人が「不信任」の意思を示せば、裁判官が考えを変えることも十分に考えられます。次の国民審査で審査の対象となる裁判官のうち、「一票の不平等を定める公職選挙法は合憲である」(2007年最高裁判決)という意見の裁判官は、以下の2名です。」として、那須弘平裁判官、涌井紀夫裁判官両氏についての模擬投票もあるようで・・面白いです。