明日は我が身?他人事ではないカリフォルニア州の財政危機。
7月 3, 2009
[サンフランシスコ 2日 ロイター] 「米加州知事、財政危機解決は映画のようにいかず」
記事の見出しはシニカルですが。。この記事、ホント対岸の火事ではない気がします。シリコンバレーやらハリウッドを抱える同州でこれなので。。ましてや。。恐ろしい限りです。
- 米カリフォルニア州の財政危機問題の解決は、あと1年半の任期を残す元ハリウッドスターのシュワルツネッガー知事にとって、これまでで最も困難な役回りになるだろう。全米最大の人口を抱え、流行の発信地になることが多い同州は、年間歳出総額の約25%に相当する263億ドルの歳入不足に陥り、財政が均衡しなければ今月、財政破たんすることになる。映画の都ハリウッドとハイテク企業の拠点シリコンバレーがあるカリフォルニア州の財政悪化は深刻化し、州政府当局者は連邦政府に支援を要請し始めている。州政府はまた、資金繰り悪化を受け、「IOU」(借用書)を発行する手段に訴えている。IOUは納入業者のほか、医療プログラムや高齢者への手当て支給などを監督する地元の機関などに将来の支払いを約束するものだ。景気悪化を受け、米国内の州の大多数は財政赤字に直面しており、ほぼ半数近い州では、知事職と議会のコントロールは民主・共和両党で二分されている。カリフォルニア州は経済規模では国家と比較しても世界8位に相当するものの、資金不足に見舞われ、財政危機の規模と州政府の複雑さでも際立っている。全米州議会議員連盟のアナリスト、ティム・ストーリー氏は「どの州もユニークだが、カリフォルニア州は格別だ」と述べている。共和党員のシュワルツネッガー氏は主演映画「ターミネーター」で有名。州財政の安定化を公約し知事に就任したものの、財政赤字を「ターミネート」(処理)できずにいる。南カリフォルニア大学のダン・シューナー教授は「シュワルツネッガー氏は州を中央から統治しようしたが、野党メンバーと同様、自身の党の基盤と格闘するハメに陥った3人目の知事となる」と述べた。
<複雑な予算>
- カリフォルニア州の予算システムは非常に複雑だ。シューナー教授は「われわれは、党派間の協力や妥協に対し最大の阻害要因を形成してしまった」と指摘する。議会での党派主義は予算審議でピークとなり、現在の協議は州歳入が大恐慌以来最悪の落ち込みを見せているため、特に紛糾している。カリフォルニア州議会で上下両院を制している民主党は、歳出削減を受け入れる必要があるが、歳出削減を抑える税収増に期待をつないでいる。共和党は増税の可能性を再度否定しており、知事は両党の間で揺れている。歳出削減は州職員を直撃する。職員の中には、失業や自宅待機などによる減給を受ける者も出てくる。また州からの手当受給者も影響を受ける。カリフォルニア大学サンディエゴ校のサッド・クーサー教授によると、両党のイデオロギー的な亀裂は珍しくないが、大方の州では単純過半数が形成されているため、予算案が通り、妥協は必要ないという。同州では、予算と増税は3分の2以上の賛成が必要とされる。シュワルツネッガー知事の元予算担当責任者で次期知事選出馬を目指している共和党のトム・キャンベル氏は、将来の歳入不足に備え財源を確保することをしていなかったと批判する。「州議会では、どの年も歳入を下回る歳出ができないようになっているようだ。知事は項目別拒否権を行使し、財政規模を縮小させるべきだ」と述べている。
(Jim Christie and Peter Henderson記者;翻訳 宮本辰男:編集:宮崎亜巳)
カテゴリー:雑感