Posted by: kpii | 1月 8, 2009

かんぽの宿

オリックスにかんぽの宿の一括譲渡がようやく決まったと思ったら、日本郵政の主務大臣である鳩山総務相が「いかがなものか」とのご発言です。曰く、

①人気の高い施設は地域の資本が買って、観光や地域振興に生かすべきではないか。②景気が悪い中であせって売るのはいかがなものか。③なぜ一括譲渡なのか。④出来レースと受け取る可能性がある。⑤入札方法が透明でなかった。

なんだか、「なにをいまさら。んなもん、先刻ご承知なのでしょうに」という気がしますし、一部報道によると「日本郵政は昨年4月、年間約40億円の赤字を出している「かんぽの宿」譲渡に向けて公募を開始。 27社が応じ、2回の入札を経て、12月26日にオリックスの100%子会社であるオリックス不動産への一括譲渡が決まった。関係筋によると総額109億円で帳簿価額123億円を大幅に下回るという。」

27社もプロセスに参加し、普通に考えれば、お土産付きでないと到底売れないものを簿価割れとはいえ、100億円で買ってくれるというのですから、プロセス自体はどう控えめに見ても大成功だし、それが市場価格というものです。分割で譲渡したら、それだけコストがかかるし、会社分割で所有権移転に伴う諸コストを極力抑えたということも合理的な判断なのだろうと思います。

が、ちょっと考えてみますと、こないだ年末にオリックスは資金繰りは万全ですというリリースを出すという判断をしたのには驚きましたが、そんな状況で、おそらく資金効率の低い「かんぽの宿」群を譲り受けるのは投資家サイドとしては快晴という感じではないのでしょう。とはいえプロセスの途中で、リーマン以降世の中が崖から飛び降りている中で、会長のお立場上、いまさら「降ります」ともいえなかったでしょうから、実は鳩山大臣のご発言を最も喜んでいるのはオリックスへの投資家あるいは実務方のみなさまなのではないかという感じがします。

オリックス投資家的にはよかったですねぇ・・・逆に郵政側から見ればこれでキャンセルされたらせっかく金と人手と時間をかけてプロセスしてきたのにいい価格で売れなくて大損必至です。その損失は誰が被るの?お金持ちの鳩山大臣が補填してくださるのでしょうか、それとも総務省予算でカバーするんでしょうか。

大臣のご発言がどのような経緯で発せられたのか興味を感じるところではあります。あるいは単純に説明不足によるものなのでしょうか・・あるいは、政界再編を睨んでの集票目的発言なのかもしれない・・等と下種の勘ぐり。藁藁

m(__)m


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